いよいよ京都へ旅立つ当日(11月22日)。
残念ながらその日は朝からずっと雨でした…。
近鉄電車で京都方面へ向かいますが、宇治市へ行くには京都駅まで行くのではなく、近鉄丹波橋駅で降り、京阪電車に乗り換えるのがムダがないと思い、そのルートを選択。
コンビニの支払い以外にほとんど使わないSuicaの便利さをここで実感。
普段移動は自家用車ばかりだから。
ここでは宇治駅までいかず、三室戸駅で降りて、駅名にもなっている「三室戸寺(みむろとじ)」を目指します。
外は雨がしとしとしと。
カメラやレンズ、三脚、お泊りセットを入れたリュックを背負っていますが、傘だけではちょっとはみ出してしまうのでポンチョを着て濡れるのから身を守ります。
雨なので気温があまり高くないのですが、ポンチョがいい感じで保温してくれて意外と快適。
京阪の三室戸駅から三室戸寺までは徒歩で約20分ほど、とにかく歩きます。
雨の平日ということもあり参拝者はあまり多くありませんが、写真を撮るにはその方が好都合。
この三室戸寺は花の名所として名高く、春は桜とつつじ(2万株!)、初夏はあじさい(50種2万株!)と蓮(100種!)、秋は紅葉の穴場、冬は雪が降り積もる庭園と、四季折々に見どころがあります。
境内をうろうろ歩き回りますが、平成元年に竣工されたという回遊式庭園がとにかく見事で、その周辺で色づくもみじの赤、庭園のそこここに植えられているドウダンツツジの目の覚めるような鮮やかな赤が目を引きます。
でかいリュックを背負って、かさばるポンチョを着て、傘を差しながらカメラを構えるのはなかなか大変なのですが、こんな機会はそうそうないので何とか頑張って撮影します!
庭園の横を見るとあじさいの株がめちゃくちゃいっぱいあったので、次はその季節に来てみたいなと、新たな目的ができました。
1時間ほど三室戸寺を散策したのち、次の目的地である「興聖寺(こうしょうじ)」を目指して出発。
興聖寺までは徒歩で約30分。
もくもくと雨の中を歩きますが、ちょうどお昼時ということもあり、またゆっくり座って温かいものを食べたいという気もあり、道中でご飯屋さんを探します。
検索に引っかかってきたのが「伊藤久右衛門 宇治本店」。
宇治名物であるお茶の老舗として有名なお店ですが、店内には茶房があり、お茶のスイーツや宇治抹茶そばなどの軽食がいただけます。
ということで迷わず入店。
人気店だけあって店内はとても人が多く、着席までちょっと待つことに。
さて、着席してメニュー表を拝見。
いろんな種類の抹茶パフェ、パフェや焼き菓子を組み合わせたスイーツプレート、あんみつやぜんざいなどの甘味、そしてそして抹茶を練りこんだそばなどなど、目にも楽しい料理がいっぱい。
当初の予定だった温かい食べ物として京都名物のにしんそばを、さらにそこにかやくご飯とミニ抹茶パフェのセットをチョイス。
優しいお出汁に、甘く煮つけられた身欠きにしんをのせたそばが、雨で冷えた心と体にしみわたります…。
席が空くのを待っている人がいるので、さっと食事を済ませて席を立ち、ショップの方を見にいきます。
宇治茶や抹茶の茶葉はもちろん、焼き菓子やチョコなどのスイーツも数多く販売されてて目移りしまくりますが、「抹茶パフェアイスバー」をお土産としてクール便で送ってもらうことに。
見た目もめちゃくちゃ可愛いくて話題のこのパフェバー、以前何かの記事で読んだことがあって頭の片隅に記憶が残ってたのが幸いしました。
温かい食事もできて、お土産も買って、ほくほくでお店を後にします。
興聖寺までは徒歩で15分ほどですが、きょろきょろよそ見をしたり、立ち止まってぐるりと見渡したりしながら歩くので、結局30分ぐらいはかかったかな。
途中停車として宇治神社も参拝しました。
夏越の祓で使われ、通常は夏場に見られる茅の輪ならぬ「知恵の輪」くぐりがあって不思議に思いましたが、ちゃんとくぐってきました。
後日ホームページで確認したら、これは「知恵を授かる」と11月だけ設置されていたもののようです。
今回偶然その時期に訪れられたんですね、感謝。
宇治川の流れを右手に見ながら、足元の鮮やかな落ち葉などを楽しみつつ「興聖寺」へ到着。
このお寺は京阪電車の紅葉特集にも紹介されていて、2021年度の秋のポスターにも採用されている紅葉の名所。
宇治川をはさんで向こう岸に平等院があり、移動も楽なので訪れることにしました。
琴坂と呼ばれる山門への坂道には両側に紅葉が植えられていて、赤いトンネルをくぐってお寺へ向かいます。
山門をくぐり、手水舎へ行くと、そこには見事な花がいけられててびっくり!
ひしゃくの使い回しを避けるためか、最近の神社や寺では手水舎を使えないようにしてあることが多いのですが、ここはその空いた場所に花をいけていて、見どころの一つです。
拝観料をお支払いし、靴をぬいで、お寺に入ります。
立派な庭園をぐるりと取り囲むように建物が建てられていて、お寺の中をゆっくり見ながら歩いていきます。
途中の石鉢にも草花がいけられ、来る人の目を楽しませてくれます。
私が訪れた時には田口葉子さんの写真展「禅の日常」が開かれていて、毎日のおつとめや各種法要の様子など興聖寺を写した写真が数多く展示されていました。
建物を見るだけではわからない、静謐で祈りの時間が流れるお寺の姿が見られてとてもよかったです。
ひとつ感心したことなのですが、写真のモチーフとして絵になる山門の前に立つ警備員さんが、こちらがカメラを構えるとすっと姿を隠してくれるのがとてもありがたかったです。
さて、平等院ツアーの集合時間が近づいてきたので、興聖寺をあとにし、平等院へ向かいましょう。
その③へ続く。
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