2021年11月29日月曜日

京都へ紅葉を見に行こう!…④長岡京市の柳谷観音もみじウィークへ

柳谷観音楊谷寺-142

 「カオサン京都ゲストハウス」の個室で出発ギリギリまで眠ったのち、おもい荷物を背負って本日の行動開始。

昨日のお天気とうって変わって、この日は快晴!

晴天ためか空気がひんやり冷たいけど、大きなリュックを背負って歩いているうちにどんどん体も温まってきました。

本日の最初の目的地は、長岡京市にある柳谷観音楊谷寺

この観音さんは公共交通機関ではなかなかアクセスが難しい場所にありますが、もみじウィーク開催期間中はMKタクシーがシャトル便を運航しているので、それを前もって予約しておきました。

四条烏丸駅から阪急電車に乗り、シャトル便の発着場所である西山天王山駅へ。

駅前のロータリーでシャトル便のバンに乗り、いよいよ目指す柳谷観音へ。

ちなみに、MKタクシーは季節ごとの京都の観光情報をたくさん発信してくれているので、TwitterInstagramをフォローしておくとめちゃくちゃ参考になりますのでぜひ。

およそ10分ほど山道をごとごとと進みつつ、同乗者のみなさんとあいさつなどするうちに、いよいよ目的の場所へ到着。

運転手さんに帰りのシャトル便の時間を確認し、いざ!

柳谷観音楊谷寺は山の中にあり、秋になると山全体が色づくため、紅葉の名所として知られている場所です。

紅葉の時期になると期間限定イベント「もみじウィーク」を開催し、普段は限定公開の上書院を一般開放したりと紅葉以外も見どころいっぱい。

山門をすぐってすぐの場所で拝観料(700円)を払う際、上書院の観覧もするかどうか尋ねられ、観覧する旨を伝えると集合時間(上書院の観覧は時間制)を教えてくれます。

柳谷観音楊谷寺-7

境内に入り、まずは本堂でお参りを済ませたら、きょろきょろしているうちに人が群がる場所を発見、もちろんそこへ直行します。

この観音さん、最近では花手水のお寺としてInstagram等で評判を呼んでおり、入ってすぐの手水場には見事な花手水が用意されていました。

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大勢の人がカメラやスマホをもって撮影している中、私も何とか人の間を縫って撮影。

ちなみに境内各所に花手水が用意されていて、そのたびに足を止めて見とれます。

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いやー、これだけの花を維持・管理するのは大変やろなと、感心することしきり。

ちなみに、花手水の現在様子やほかの季節のものはお寺のウェブサイトで紹介されているので、気になる人はチェックしてみてください。

さて、続いて訪れたのが独鈷水(おうこすい)。

弘法大師が眼病に悩む人のために出した霊水「独鈷水」が湧いているということで、空っぽのペットボトルにその水を詰めます。

柳谷観音楊谷寺-17

少しでも視力がよくなるといいな。

そして靴を脱いで庫裏から順番にお寺の中をめぐります。

山の傾斜に沿って建物が建てられているため、結構な角度の階段を昇ったりとなかなかの道のり。

柳谷観音楊谷寺-42

足の不自由なお年寄りはちょっと大変かも。

さらに奥の院まで進んでいきます。

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この辺りは標高の高い場所にあるためか、紅葉がずいぶん進んでいて、周りには赤や黄やオレンジに染まった紅葉がいっぱい!

青空と古いお寺と紅葉、秋の京都って感じっすね!!

さらにこの奥の院から本堂まで戻る坂道は、両側から紅葉の木が枝を張り、道も落ち葉で真っ赤。

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こりゃ多少不便な場所でも人気を呼ぶはずだわと納得の光景です。

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どこを撮っても絵になる。

柳谷観音楊谷寺-118

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あんまり素敵に見えないとしたら、それは私の腕前のせい。

さて、上書院の見学時間が迫ってきたので集合場所へ行きましょう。

この上書院は緋毛氈越しに撮った紅葉の画像がSNSでバズり、今やカメラ好きが数多く訪れる大人気の撮影ポイント。

私が参加した見学時間も、入場と同時にカメラマンたちがベストポジションでカメラを構え、バシャバシャと撮影を開始。

集合時間ちょうどに現地へ到着した私は当然のごとく出遅れ(ほかの人はみんな集合時間の前から開くのを待っていた)、端っこから遠慮がちに撮影するばかり。

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下調べが足りなかったなぁ…。

もう少し窓から室内へ光が差し込んでほしいけど、そうするともっと早い時間に現地へ来ないといけないので、シャトル便を利用してては到底無理っぽい。

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やっぱり素敵な写真ってのは、ちゃんと下調べをしたり、何度も現地へ足を運ぶことでやっと撮れるもので、気まぐれにぱっと行ってぱっと撮れるもんじゃないんだな。

当たり前だけど。

改めて次回への反省となったのでした。

上書院のそばにあるこの花手水の横には水琴窟があるので、ちょろちょろと柄杓で水を落としてみたり。

柳谷観音楊谷寺-39

そんなことをしてたらシャトル便の集合時間になったので、観音さんを後にしたのでした。

次回は自分で車を運転して、もっと早い時間に来てみようと。

その⑤へ続く。


2021年11月28日日曜日

京都へ紅葉を見に行こう!…③平等院鳳凰堂のライトアップ

平等院-380

いよいよこの日のメインイベント、平等院鳳凰堂のライトアップイベントに参加することになりました。

今回私はクラブツーリズムが企画する、住職の法話と学芸員の講座が付いた貸し切りツアーに参加しました。

集合時間に平等院表門へ行き、体温や健康状態を記した健康チェックシートを担当者へ渡したら、ほかの参加者と一緒に境内へ。

まずは、通常は非公開となっている浄土院へ入り、そこで住職の法話を拝聴します。

瀬戸内寂聴さんがお亡くなりになったばかりだったので、寂聴さんのことを話に盛り込まれていたのが印象的でした。

法話の後にはミュージアムの学芸員によるお話が続きます。

平等院鳳凰堂に西扉に描かれている「日想観図」の図様と和歌とのつながりなどを詳しく説明していただき、昔々の宇治の暮らしぶりを知ることにもつながりました。

法話を聞いた後は、平等院ミュージアム「鳳凰堂」へ入館。

学芸員も一緒に回ってくれるので、詳しく知りたい話を聞いたり、宝物について説明してもらったりと、自分だけで見るのでは得られない体験となりました。

さて、ミュージアムも観覧し終わり外へ。

平等院-14

いよいよお待ちかねの平等院のライトアップを見にいきます。

この日は朝からずっと雨が降っていて、暗くなってもまだ静かに降り続いていました。

雨の中の平等院もしっとりとして趣があるのですが、やはり池の水面へのリフレクションを写真におさめたいので、波紋が立つ状態はあまりありがたくありません。

この日の拝観は20時までで、帰宅は各自の自由となっているので、ライトアップを見たら早々に後にする人も多くいます。

じりじりと焦る気持ちを抑えつつ、ねばりにねばった19時20分ごろ、ついに雨が止みました!

待ちかねたとばかりにカメラを持つ人が鳳凰堂の周りに集まり、もちろん私もシャッターを切りまくる、切りまくる!!

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近頃、京都の神社仏閣の多くは境内での三脚の使用を禁止しており、平等院もその例に漏れません。

ISO感度をできるだけ低く抑えたいのでシャッタースピードをゆっくりしたいのですが、三脚が使えないのでそこはちょっとジレンマ。

ゆっくり息を吐いて、手元が震えないよう細心の注意を払い、手持ちでいけるギリギリのシャッタースピードでシャッターを押します。

手振れ補正もがっつり効かせることで、1/10秒のシャッタースピードで何とか撮影することができました。

時間ギリギリまで撮影し、参加者の一番最後ぐらいまで粘った末に平等院を後にします。

あー、撮りたかった写真を撮れたよ! よかったーーー!!


京阪鉄道の宇治駅までとぼとぼと歩き、電車に乗って京都市内へ向かいます。

雨の中、何時間も歩き回ったこともあり、電車の中で一気に疲れが襲い掛かってきました。

この日の宿泊は「カオサン京都ゲストハウス」で個室を予約。

寝られて、シャワーを浴びられればそれでよいので、一人旅の時は安宿を泊まり歩いてます。

せっかく四条河原町に宿をとり、周辺のグルメ情報も下調べしてあったのに、部屋に入ったら充電やポンチョの乾燥など最低限のことだけ済ませ、すぐに寝てしまったのでした。

晩ご飯はコンビニの豆サラダのみで撃沈、わびしい…。


その④へ続く。



2021年11月27日土曜日

京都へ紅葉を見に行こう!… ②三室戸寺、伊藤久右衛門宇治本店、宇治神社、興聖寺(宇治市)

興聖寺-7

いよいよ京都へ旅立つ当日(11月22日)。

残念ながらその日は朝からずっと雨でした…。

近鉄電車で京都方面へ向かいますが、宇治市へ行くには京都駅まで行くのではなく、近鉄丹波橋駅で降り、京阪電車に乗り換えるのがムダがないと思い、そのルートを選択。

コンビニの支払い以外にほとんど使わないSuicaの便利さをここで実感。

普段移動は自家用車ばかりだから。

ここでは宇治駅までいかず、三室戸駅で降りて、駅名にもなっている「三室戸寺(みむろとじ)」を目指します。

外は雨がしとしとしと。

カメラやレンズ、三脚、お泊りセットを入れたリュックを背負っていますが、傘だけではちょっとはみ出してしまうのでポンチョを着て濡れるのから身を守ります。

雨なので気温があまり高くないのですが、ポンチョがいい感じで保温してくれて意外と快適。

京阪の三室戸駅から三室戸寺までは徒歩で約20分ほど、とにかく歩きます。

三室戸寺-46

雨の平日ということもあり参拝者はあまり多くありませんが、写真を撮るにはその方が好都合。

この三室戸寺は花の名所として名高く、春は桜とつつじ(2万株!)、初夏はあじさい(50種2万株!)と蓮(100種!)、秋は紅葉の穴場、冬は雪が降り積もる庭園と、四季折々に見どころがあります。

三室戸寺-14

境内をうろうろ歩き回りますが、平成元年に竣工されたという回遊式庭園がとにかく見事で、その周辺で色づくもみじの赤、庭園のそこここに植えられているドウダンツツジの目の覚めるような鮮やかな赤が目を引きます。

三室戸寺-26

でかいリュックを背負って、かさばるポンチョを着て、傘を差しながらカメラを構えるのはなかなか大変なのですが、こんな機会はそうそうないので何とか頑張って撮影します!

三室戸寺-10

庭園の横を見るとあじさいの株がめちゃくちゃいっぱいあったので、次はその季節に来てみたいなと、新たな目的ができました。

1時間ほど三室戸寺を散策したのち、次の目的地である「興聖寺(こうしょうじ)」を目指して出発。



興聖寺までは徒歩で約30分。

もくもくと雨の中を歩きますが、ちょうどお昼時ということもあり、またゆっくり座って温かいものを食べたいという気もあり、道中でご飯屋さんを探します。

検索に引っかかってきたのが「伊藤久右衛門 宇治本店」。

宇治名物であるお茶の老舗として有名なお店ですが、店内には茶房があり、お茶のスイーツや宇治抹茶そばなどの軽食がいただけます。

ということで迷わず入店。

人気店だけあって店内はとても人が多く、着席までちょっと待つことに。

さて、着席してメニュー表を拝見。

いろんな種類の抹茶パフェ、パフェや焼き菓子を組み合わせたスイーツプレート、あんみつやぜんざいなどの甘味、そしてそして抹茶を練りこんだそばなどなど、目にも楽しい料理がいっぱい。

当初の予定だった温かい食べ物として京都名物のにしんそばを、さらにそこにかやくご飯とミニ抹茶パフェのセットをチョイス。

伊藤久右衛門本店-2

優しいお出汁に、甘く煮つけられた身欠きにしんをのせたそばが、雨で冷えた心と体にしみわたります…。

席が空くのを待っている人がいるので、さっと食事を済ませて席を立ち、ショップの方を見にいきます。

宇治茶や抹茶の茶葉はもちろん、焼き菓子やチョコなどのスイーツも数多く販売されてて目移りしまくりますが、「抹茶パフェアイスバー」をお土産としてクール便で送ってもらうことに。

見た目もめちゃくちゃ可愛いくて話題のこのパフェバー、以前何かの記事で読んだことがあって頭の片隅に記憶が残ってたのが幸いしました。

温かい食事もできて、お土産も買って、ほくほくでお店を後にします。



興聖寺までは徒歩で15分ほどですが、きょろきょろよそ見をしたり、立ち止まってぐるりと見渡したりしながら歩くので、結局30分ぐらいはかかったかな。

途中停車として宇治神社も参拝しました。

宇治神社-2

夏越の祓で使われ、通常は夏場に見られる茅の輪ならぬ「知恵の輪」くぐりがあって不思議に思いましたが、ちゃんとくぐってきました。

後日ホームページで確認したら、これは「知恵を授かる」と11月だけ設置されていたもののようです。

今回偶然その時期に訪れられたんですね、感謝。



宇治神社-3

宇治川の流れを右手に見ながら、足元の鮮やかな落ち葉などを楽しみつつ「興聖寺」へ到着。

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このお寺は京阪電車の紅葉特集にも紹介されていて、2021年度の秋のポスターにも採用されている紅葉の名所。

宇治川をはさんで向こう岸に平等院があり、移動も楽なので訪れることにしました。

興聖寺-49

琴坂と呼ばれる山門への坂道には両側に紅葉が植えられていて、赤いトンネルをくぐってお寺へ向かいます。

山門をくぐり、手水舎へ行くと、そこには見事な花がいけられててびっくり!

興聖寺-16

ひしゃくの使い回しを避けるためか、最近の神社や寺では手水舎を使えないようにしてあることが多いのですが、ここはその空いた場所に花をいけていて、見どころの一つです。

拝観料をお支払いし、靴をぬいで、お寺に入ります。

興聖寺-20

立派な庭園をぐるりと取り囲むように建物が建てられていて、お寺の中をゆっくり見ながら歩いていきます。

途中の石鉢にも草花がいけられ、来る人の目を楽しませてくれます。

興聖寺-39

私が訪れた時には田口葉子さんの写真展「禅の日常」が開かれていて、毎日のおつとめや各種法要の様子など興聖寺を写した写真が数多く展示されていました。

建物を見るだけではわからない、静謐で祈りの時間が流れるお寺の姿が見られてとてもよかったです。

興聖寺-2

ひとつ感心したことなのですが、写真のモチーフとして絵になる山門の前に立つ警備員さんが、こちらがカメラを構えるとすっと姿を隠してくれるのがとてもありがたかったです。



さて、平等院ツアーの集合時間が近づいてきたので、興聖寺をあとにし、平等院へ向かいましょう。

その③へ続く。

2021年11月26日金曜日

京都へ紅葉を見に行こう!…①準備編

平等院-23

お久しぶりの投稿です。

実はこの秋、京都へ紅葉の写真を撮りに行ってきました。

京都の紅葉といえば今更私が説明するまでもありませんが、自然の彩りと文化財の織り成す「ここにしかない」美しさを見せてくれます。

実は以前よりずっと京都の写真を撮りに行きたいと思っていて、いろんな情報を集めていたいのですが、紅葉の時期になると宇治市の平等院鳳凰堂が期間限定でライトアップされると知り、急いでそのスケジュールをチェック。

すると、このライトアップは誰でも参加できるような形での一般公開がされておらず、提携する旅行社の旅行商品に参加する人のみが見られるものだと知り、秒で空きを検索。

11月22日(月)に残りわずかの商品を見つけ、迷うことなく予約を確定。

私が各種情報を打ち込み、クレジットカードでの支払いを済ませると、スケジュールには「キャンセル待ち」の文字が。

さ、最後の一席だった~! ギリギリセーーーフ!!!

ということで、この日の夜に京都に宿泊する予定で京都旅を計画しました。

自分の分しか平等院ライトアップの予約が取れていないことから、一人旅が決定。

さらに交通手段についてですが、わが家から京都なら車か電車なのですが、以前、紅葉の季節に新名神高速道路で大阪へ向かっていた時、多くの車が京都ICで降りるために渋滞が起きていたのを思い出し、当日は電車で移動することに決定。

また、平等院鳳凰堂ツアーは夕方からなので、時間を無駄にしないためにも、22日は宇治市で過ごすことで宇治市の紅葉情報を検索。

さらにこの期間中は、京都でさまざまな施設がライトアップをする「ひかりの京都」というイベントが開催されると知り、ここから行きたいところもピックアップ。

宿泊はそのまま宇治市でもいいけど、夜遊びもしたいので京都市のど真ん中にしようと四条河原町にある宿に決定。

次の日は祝日なので、多くの人が訪れるであろう定番の嵐山は避けて、長岡京市へ行くことを決定。

ここも「ひかりの京都」で長岡天満宮の八条が池がライトアップされると知り、このライトアップを見てから帰ろうという予定を立てました。

あとは寒くならないよう、雨が降らないよう、そして自分の体調が悪くならないよう祈りつつ、当日を待つばかり。

その②へ続く。