2019年1月20日日曜日

冬の味覚 ”牡蠣” が食べたい

寒くなれば美味しくなるものは数多くありますが、今の時期、食卓に上がるとテンションが上がる(韻を踏んでみた)のが「牡蠣」です。
私の地元は牡蠣の産地であり、近くには牡蠣食べ放題のお店も多く並んでいます。
牡蠣小屋の裏手に剥いた後の牡蠣殻が山積みされているのも見慣れた風景です。

なので魚屋さんで買うよりも、朝市や直売市の方がお値打ちで新鮮な牡蠣が手に入ります。
わが家の近くで行われる朝市は、地元の漁業者さんが海産物(鮮魚、貝類、海藻、干物などの加工品)を直接販売してくれるのですが、これがまた安くて新鮮。
貝類なんてほとんどまだ生きてるし、魚はビチビチはねまわっている。
魚介類に限らず、こういった「生産者から直接物品が手に入る」ってのは田舎ならではの特典なんだろうな。
観光地化されていない朝市なので、来場者サービスとして、一斗缶やドラム缶の上で焼いた牡蠣や、温かい汁物の無料サービスなんかをしてもらえることも多いです。

朝市ではこうして軽トラの荷台でどさっと売られる
美味しい食べ方を生産者のおばちゃんから教えてもらうなんて当たり前。
時には余り物やサイズの不揃いなものをおまけでいただくことも。
田舎のおばちゃん大好き。

さてさて、最初に「寒くなれば」なんて書き出しから始めてみたけれど、実は夏場に美味しい ”岩牡蠣” も産地が近くにあります。
岩牡蠣は養殖のものと、海女さんが潜って獲ってくるものの2種類あるんだけど、馬鹿舌の私には味の違いが分かりません。
どっちもウマイ。

花火を見に行った帰りに食べた岩牡蠣
冬の牡蠣より濃厚でミルキーなとろとろ具合がたまりません。
生で食べるのが一番好きだな。

なんだかざっくりした内容ばかりなので、ここで一発有益な牡蠣情報を。
三重県北牟婁郡紀北町(きたむろぐんきほくちょう)にある白石湖で採れる「渡利(わたり)かき」をご存じでしょうか?
小さな湖で養殖されているので、生産量が少なく「幻の牡蠣」とも言われています。
この牡蠣の特徴は成育環境。

白石湖。牡蠣筏がたくさん浮かぶ
白石湖は汽水湖のため牡蠣にとっては過酷な環境なんだけど、栄養豊かな大台山系からの水が流れ込んでいるので海にはない養分が多く、小粒ながらも味は抜群。
牡蠣特有の磯臭さが少なく、牡蠣が苦手な人でもこれならイケるという人も多い牡蠣です。
食べられる時期も短いので、機会があればぜひ。
渡利かきの食べられるお店についてはこちら!(紀北町観光協会ウェブサイト
いずれもう少し詳しく渡利かきについては書いてみたいと思います。

ま、こんなこと書きながら、実は牡蠣に当たったことがあるんだけど。
それでも食べ続ける。
美味しいから。