2019年2月24日日曜日

映画「半世界」の聖地巡礼その1『内瀬みかん』編

ということで、前回のエントリでも予告したとおり、三重県南伊勢町で撮影された映画「半世界」のネタを追う聖地巡礼の第一回目です。
今回のテーマは「内瀬みかん」。
南伊勢町の五ヶ所湾沿岸は日当たりの良い斜面にみかん畑が広がっており、温暖で日照時間が長いことから、甘くて美味しいみかんができると地元では有名です。
小さな地域ですが産地によって異なるブランド化されており、「マルゴ(○の中に五)」みかんとして知られる「五ヶ所(ごかしょ)みかん」と、「内瀬(ないぜ)みかん」の2つがあります。
今回、映画に使用されたのは「内瀬みかん」。
パンフレットを見ると「アサヒ農園」の名前があるので、ここが協力していることが分かります。
映画内では、紘夫婦が食卓でみかんを剥いて食べていたり、瑛介が自衛隊の後輩の実家に送ったりと、映画のそこここで印象的な小道具として使われていたのが印象的でした。

今回、みかんの提供をした「アサヒ農園」ですが、温州みかんの他にも内瀬デコ(不知火)、せとか、はるみ、カラマンダリン、ブラッドオレンジなど、様々な種類の柑橘類を育てています。
実はこのアサヒ農園の代表である田所さんは学生時代の先輩でして、20年以上前から知り合いなのです。
最近、畑を見せてもらったばかりなので、写真をいくつか紹介します。
ハウスにある温州みかんの畑。加温機で中は温か
みかんの花。ほんのり甘い香り
花が落ちた後にはちいさなみかんの実が
この農園の名を広く知らしめたのが、高級みかん「せとか」です。
これも温室内で育てられています。
退色防止のため、実にはひとつひとつ黒い袋(サンテ)がかけられ、身の重さで枝が折れたり垂れ下がったりしないよう、枝1本1本を麻紐で吊しております。
サンテで包まれたせとか
特によい実だけ選別されるため、数はそれほど多くない
すべて手作業、大変な仕事です。
そんな風に大切に育てられたせとかは、地元の産直所では1個400~500円、東京の有名青果店におろすものだと1個1000円以上になります。
みずみずしさがすごい!
せとかは手でむけるほど外皮が薄く、さらに内側の袋も薄く柔らかいので食べやすいです。
試食させていただいたところ、果汁がどばどばと溢れ出し、甘みと酸味のバランスが取れいてびっくりするほどおいしい!

映画の撮影が丁度昨年の今頃だったので、出演者のみなさんも召し上がったのではないでしょうか?
「アサヒ農園」のみかん、お近くで見つけたらぜひ食べてみて下さいね!