津市美杉町にあるミツマタ群生地へ行ってきました。
丁度ミツマタの花が満開だということで、雨が降っていましたがえいやっと覚悟を決めて出発。
道中もずっと雨に降られていましたが、臨時駐車場として開放されている伊勢地地域住民センターに到着する直前に雨が上がりました。駐車場の台数は結構用意されているようです。
また降られたらうっとうしいなぁと一瞬躊躇しましたが、ここまで来て見に行かない選択はないと、カメラと傘を持って車から出ることに。
ここからミツマタ群生地まではおよそ1,300m、住民センターの前に設置されている地図を確認し、ずんずん歩いて目指します。
道中には「ミツマタ群生地まであと〇〇m」の表示が設置されているので、道を迷うこともありません。親切。
国道368号線から田舎道へ入り、伊勢本街道を少し歩いたら、田んぼや茶畑が広がる農道を歩いていきます。
農道までは平たんな道ですが、農道に入ると緩やかな上り坂になっていて、どんどん植林地へと入っていきます。
で、道の端にぽつぽつとミツマタの木が生えてきたなと思ったら、いよいよ群生地が見えてきました。
ここはもともと杉やヒノキの生える森でしたが、森林の多目的利用のためにミツマタが植えられ、伐採などにより日光が地表までしっかり届くようになったことから、ミツマタが広がったとされています。
ここまでミツマタ、ミツマタと連呼してきたので、この植物のご説明を。
ミツマタとはジンチョウゲ科ミツマタ属の花木で、枝が3つに分かれることが名前の由来とされています。春になると小さな花が半球状に集まって枝先に咲き、なんとも言えない甘い香りを放ちます。また、樹皮は和紙の原料としても用いられる植物です。
ということで、群生地の話に戻ります。
山の斜面一面にミツマタが生えており、私が訪れたときはまさに満開。群生地に入ってすぐ右手には沢があり、水の流れが聞こえるので、そちらの方へ歩いていきました。
しかし、雨が降った直後ということで、舗装されていない土の道はまぁ滑る滑る。傘を手に持っていたことでそれが杖代わりになって、何とかすっ転ばずに歩けましたが、雨上がりは結構危険です。杖やトレッキングポールなどがあった方が良いでしょう。
で、滑りながらもなんとか沢まで下りましたが、沢の石を伝って歩いていたら案の定滑って、右足が水の流れの中にドボン。結構早い段階で右足がずくずくになってしまい、以降そのまま歩くことに。
上の方には展望台も設けられていました。
展望台からは一面ミツマタの群生地が広がっています。
また、展望台の横からは群生地の中へと続く細い遊歩道が伸びています。遊歩道の左右から延びるミツマタがトンネルのようになり、見たことのない景色が広がります。
ここも滑りやすいので、特に傾斜のある場所は注意して歩きましょう。
ミツマタの林の中をぐるぐると歩き回り、春の息吹を堪能しました。
途中、ミツマタを見に来ている人ともすれ違いましたが、平日で雨上がりとあって、訪れる人は少なかったです。
実は一昨年からずっと行きたかったミツマタ群生地、とうとう訪れられて本当に良かった。
帰りには道の駅美杉に立ち寄り、美杉産紅茶をお土産に購入。お天気が心配でしたが、何とか雨にも降られず、しっかり楽しめました。
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今回、訪れるにあたって情報収集したサイトを紹介します。
ミツマタの開花状況についてはこちら(毎日、写真と文章で開花状況をお知らせしてくれてます)。
ミツマタ群生地周辺のマップはこちら(津市観光協会公式サイト)で提供されています。臨時駐車場や臨時トイレの情報などが掲載されているので、訪れる前にチェックすることをおすすめします。
ちなみに、レンタサイクルを借りてミツマタ群生地まで来ている人もいましたが、私としてはおすすめしません。
群生地の中の遊歩道を歩くのに自転車を押して歩くのは無理なので。
臨時トイレが設置されているあたりまで自転車で来て、そこから歩くなどの方法をとる方が、ゆっくりすみずみまでミツマタの林を楽しめると思いますよ。
ミツマタの花は今がまさに盛りなので、気になる人はお早めにどうぞ!